2022年3月「昆虫食を楽しむ会」まとめ

昆虫食を楽しむ会とは

「昆虫食を楽しむ会」とは、NPO法人昆虫食普及ネットワークさんが企画されているイベントで、月に一回「米とサーカス 高田馬場店」で実施される昆虫食料理教室のことです。詳しくは過去記事に載せていますので、初めて読む方は参照推奨。簡単に言えば、昆虫料理をみんなで食べましょうというイベントです。


今回はゴキブリ、セミ、コオロギがメイン食材のようです。ゴキブリは一回食べたことがあるんですが、それ以降なかなか食べる機会がなかったのでとても楽しみです。今回はゴキブリ目当てで来たと言っても過言ではありません。セミもあまり食べる機会がなくなかなかレアです。コオロギは・・・割といつでも会えますね(笑)

ゴキブリ、セミ、コオロギ、パリッと食感の多い3月メニュー

ゴキブリにセミにコオロギと、昆虫の中ではパリパリとした食感を持つメンツです。さてどんな料理になるのでしょうか。これが今回のメニューです。

  • セミ成虫の天ぷら
  • ゴキブリのかき揚げ
  • セミ幼虫のおこわご飯
  • コオロギ団子のすまし汁
  • 昆虫三食団子

全体的に和のテイストが強めな3月メニュー。うどんでもつければ、昆虫うどん定食として出せそうですね。そういえばコオロギうどんっていうのがあるらしいですね。食べたことはありませんが・・・。

調理現場です。奥の鍋ではセミの天ぷら、手前の鍋ではコオロギ団子を作ってくださっています。手前の炊飯器にはセミ幼虫のおこわ、そしてペットボトルの隣においてある瓶には大量のゴキブリたちが入っています。

炊飯器もまさか幼虫と一緒に使われるとは思ってもいなかったでしょうね

Oh My God!並みの飲食店なら「異物混入ってレベルじゃねぇぞ」って話ですね。ところがどっこい夢じゃありません、これが現実、正常運転です。ちなみにものすごくいい匂いがします。セミの幼虫は私の感覚では昆虫の中で1,2を争う美味しさなので、高ぶる気持ちを止められません。

はい!!そんなこんなで運ばれてきました。セミの幼虫以外は見た目のインパクトは少なめですね。

【セミ幼虫のおこわご飯】
普通のおこわご飯にセミの幼虫がInしてます。もともと日本にいなかった種類らしく、普通の幼虫に比べてかなりデカいです。見た目も幼虫のまんまの姿なので少し敷居が高いですが、とてもしっかり出汁がしみ込んでおり幼虫自体の食感も良くかなり旨いです。目隠しして食べたら誰もセミだと分からないと断言できます、それほどにうまいです。セミの幼虫のポテンシャル計り知れないですね・・・。

目を凝らすとコオロギがいます。どこでしょうか?

【コオロギ団子のすまし汁】
視覚的なコオロギは見当たりませんが(本当はコオロギが一匹団子とほうれん草の隙間に入ってます)、セミの幼虫で出汁を取り、フードプロセッサーで粉末状にしたコオロギとパン粉、豆腐、塩を混ぜて作った団子が入っています。なので見た目的には昆虫要素ゼロですが、食べてみると後味にコオロギがいます。もう一度言います。後味にコオロギなんです・・・。最初の一口は普通のすまし汁なんですが、後からコオロギが来る不思議な感じです。

コオロギ系の料理に結構ありがちなパターンなんですが、姿が見えなくともコオロギを感じることが多いです。特に後味は多いです。一回食べるとコオロギの味を覚えますので、このように姿が見えなくても分かるようになってきます。完全にレベルアップですね。

【ゴキブリのかき揚げ】
今回最も楽しみにしていたゴキブリ料理です。ゴキブリ君の機嫌が悪かったらしく写真写りがめちゃ悪くて、正直ゴキブリに見えませんがゴキブリなんです!!
今回使われたゴキブリは4種類いるらしく、一番わかりやすいゴキブリ以外はどれがどれか分かりません。もう少しレベルアップしなければ・・・(泣)
肝心の味ですが、かき揚げということでとてもサクサクしておりゴキブリも元からサクサクなのでシンプルにサクサク×2して美味しいです。しかし、ゴキブリが少し小さかったためかあまり風味を感じることは出来ませんでした。まあ風味を感じないということはポジティブに考えれば食べやすいということですよね・・・・ですよね?(笑)

ゴキブリはエビの尻尾と成分がほぼ一緒らしいですが、ゴキブリの方が美味しいですよ
外殻が鎧っぽくてカッコイイ

ちなみに少し余っていたらしく、追いゴキブリをすることが出来ました。マダガスカルオオゴキブリという非常に大型の物です。かき揚げというよりもはやゴキブリ単品ですが、塩を付けて食べるととても美味しいです。しかし殻がかなり硬いので口の中で噛み切れぬまま飲み込むタイミングをうかがいます(昆虫食あるある)。最後は小さくなった殻を飲み物で流し込みフィニッシュです!

【セミ成虫の天ぷら、昆虫三食団子】
セミを触ったことのある人は分かると思いますが、通常時でもサクサクというかカサカサしているセミを天ぷらにしたらそれはそれはサクサクの極みです。正直味はそんなにしなかったのでサクサクしたただの食料って感じでした。ですが、天つゆなんかあれば本当に最高な感じです。

もうひとうの昆虫三食団子ですが、茶色、白、ピンクの三食で各団子に各々の虫が練りこまれています。クイズ形式のため食べる前には何が練りこまれているかは分かりません。虫を食べてきた者としてぜひ当てたいですが、残念ながら一つしか当てれませんでした(泣)

茶色団子はド定番のコオロギかと思いきや、まさかのジャイアントミルワームだったそうです。分かるかよそんなん(怒)。茶色の見た目に騙されてはダメですね・・・。
そして唯一当てることの出来た白色は、タガメのエキスが入っていてとてもフルーティーな感じでした。とてもサッパリしているので、このような場でなければ普通の団子と遜色なしに食べてしまう事でしょう。
ピンクの団子にはサクラケムシが入っています。サクラケムシのフンはとても良い香りらしく、お茶などにすると非常に上品な匂いらしいです。いつか飲んでみたいなあ・・・・。

昆虫食を楽しむ会3月まとめ

今回の料理は、サクサクとした食感の虫たちをサクサクする方法で調理していたので、とてもサクサク感を楽しむことが出来ました。サクサクが言いたいだけとか言わないの
全体的に和食ばかりでしたが、昆虫のポテンシャルを生かした面白い料理だったと思います。特にセミ幼虫のおこわご飯はヤバい!
また食べる機会があるかは分かりませんが、ぜひ食べたいですね。セミの幼虫は本当に素材が美味しいので、入門に食べてみてはいかがでしょうか。

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