身から肝まで【マムシの姿焼き定食】をマム本舗ナカゼンでまるごと喰らう!!

ヘビの楽園?ジャパンスネークセンターとは?

みなさんは群馬県のテーマパーク「ジャパンスネークセンター」をご存じでしょうか?

オオアナコンダ、キングコブラ、ガラガラヘビ、ハブをはじめ、世界各地から集めた約50種・500匹のヘビを毒蛇温室、大蛇温室などで飼育展示しています。屋外での飼育場ではシマヘビ、アオダイショウ、ニホンマムシが自然環境に近い状態で飼育されています。研究センターや資料館もあり、ヘビの生態を詳しく知ることができます。

太田市|ジャパンスネークセンター (city.ota.gunma.jp)

ありとあらゆるヘビを集めた、日本で唯一のヘビ専門のヘビ園(?)なのです!

小学生の時に爬虫類図鑑を親に買ってもらい、そこから無類の爬虫類好きとなった私にとっては行くしかない施設です。しかも、スネークセンターの中にはレストランがあり、そこでヘビ料理を提供しているとのこと。

これは行くしかない!!!!


友人とレンタカーを借りて片道三時間かけてスネークセンターに向かいます。いったいどんなヘビたちが待っているのだろう。そして、いったいどんな料理が待ち構えているのか?

スネークセンター恐るべし、アメとムチのメンタルブレイク!?

さっそく駐車場に車を止め、入場するとお客さんは園内に6組ほど。まあ年末だしこんなもんかな(12月29日)

ヘビグッズやいろいろなヘビを見て、テンション爆上がり。こんな最高な施設が日本にあったとは・・・

ヘビのシルエットのかっこよさは異常です。これほどまでの隠密性、一撃性で獲物を倒すことに特化した生物はほかにいるのでしょうか!来世はヘビになりたいな~

そうしているうちについに店内レストランを発見!!!
そして扉に一枚の張り紙

「休業中」

まじかよ☆

ヘビを触れせてもらうも、休業中のショックで目が笑っていません。
ヘビもどこか宙を見ています

泣きながら帰る・・・はずでした

まあレストランは空いてなかったけどいろんなヘビ見れたし良いか、となんとか自分を慰めつつ車を運転しているとスネークセンターのすぐ近くのお店に

「ヘビ料理あります」

の看板が!!!!
「ああ、神様っているんやなあ」と速攻、店に入ります。


店内はとても広く蛇の革製品も売っていました。14:00だったこともあり、お客さんは私と友人だけでした。

ピントズレてます、すいません。というか一番左のは何なん?

お店には様々な気になるものが・・・

真ん中2つの瓶にはスズメバチがぎっしり入ってます。ぎちぎち過ぎてお酒全体が黒く見えるって相当ですよね・・・
この酒は残念ながらメニューになく、飲むことができませんでした(泣)

いざ注文!まさかのヘビ解体ショー?

店に入って早々すごい酒を見て興奮冷めやらぬまま、席に着きます。
とりあえずメニュー見て驚愕です。まじでヘビの料理しかないんですけど・・・

なかなかいい値段しますが、めったに食べられない珍しい食材です。ここで引くわけにはいきません。

基本的に珍しい物を食べるときは姿焼きが一番その生物を感じることができるのでオススメです。ついでに生き血と肝もついてくるみたいですね。お得でうれしい(^^)/


マムシとシマヘビのどちらにしようか迷いましたが、ここは毒を持つマムシを食べることで免疫力UPの効果を狙います(免疫力アップ効果があるかは分かりません)

お客さんが僕らしかいなかったためか、マグロの解体ならぬマムシの解体ショーがスタート!
日本ではここでしか見られないのではないでしょうか!!

解体したのち奥の厨房で調理が始まります。途中ゴンゴンたたく音が聞こえてきます。なんでもハンマーで食べにくい骨を砕いて、食べやすくするそうです。
カンボジアでヘビを食べたときも、骨が多いし固いしで食べにくかった嫌な思い出があるのでこれは期待できますね!!!!


待つこと10分

まずはマムシの肝入り生き血が運ばれてきました。

うーん、グラスの色もさることながら、いかにも血って感じが飲みにくさを助長していますね。まあ、飲まないって選択肢はハナから無いんですけども・・・

店長「肝は苦いから、噛まずに丸呑みしてね」

そんなに苦いのか、怖え。絶対にかまないようにしましょう。

嚙まないことだけを考え、ひとくちでクイッと行きます。あれ?、想像以上にフルーティーで上品な味わいです。


見た目のおぞましさからドロドロのケチャップみたいな血液を想像していたんですが、かなりあっさりしていて後味もスッキリ。聞くと、生き血とノンアルコールワインを混ぜて提供してくださるそうです。なるほど。

肝はいつ飲んだのか分からないほど一瞬でなくなっていました。

ヘビ料理に大苦戦?完全に心を折られてしまうの巻


そしてマムシの生き血を無事飲み終え、メインデッシュのお出ましです。

マムシの姿焼きです。姿焼きとは言いつつも、あまりヘビ感を感じさせないようになっていますね。
さっそく一番左端のヘビを食べます。トンカツで言えば端の一番おいしいところ(諸説ある)ですね。
一口サイズに切ってあるのでそのまま口に放り込みます。

「モニュモニュ・・・バキバキ・・・モニュモニュ・・・バキバキ・・・モニュモニュ・・・・・(え?骨しかないんですけど・・・)」

噛めども噛めども骨しか出てきません。すると店長さん「頭の牙も取ってあるから全部食べれるよ!」
いやいや牙とかどうでもいいくらい骨しかないんですけど・・・。あと何個食べればええの、というかこれ食いきれんのか?骨を噛みながら頭をフル回転させます。

ひとつ5分咀嚼しても50分かかります + アゴの筋力もめちゃくちゃ使います =うん無理だね

完全に心は折られ、骨を吐き出してしまいました。かといって食べ物を粗末にするのは私のポリシーに反します。せめて骨以外の可食部位はだけは残さないようにしよう。

なんとか自分を奮い立たせ、次の骨を食べます。


「モニュモニュ・・・バキバキ・・・モニュモニュ・・・ッッ!!!???


なんだこれは・・・
先ほどの噛んでも噛んでも骨しかない状態が、嘘だったかのように食べやすくなっています。というのも先ほど食べていたのはヘビの頭だったようで、ほとんど骨しかないのに対しこちらは首より下。つまり背骨と肋骨しかないのです。

左が頭で右が尻尾です
上半身(?)は少し食べにくいですが、下半身(?)はとても食べやすいです。頭は地獄です。


ちなみに肝心の味ですが、ほどよくしみ込んだタレとカリカリの衣がマッチして非常に美味しいです。例えるなら弾力のある鶏肉のスペアリブでしょうか。骨さえなければなんらかのチャンピオンになれそうなポテンシャルを持っています。

マムシ料理は竜頭蛇尾?もし食べに行くならこれだけは気を付けて!

一口食べてどうなるかと思ったマムシの姿焼きでしたが、尻尾の方に向かうにつれ骨は少なくなり、とてもおいしく快適に食べることができました!!!

ヘビの頭は恐ろしく強大な食べ物でしたが、尻尾はまるで赤子のようなソフトさでした。まさに「竜頭蛇尾」

もしあなたがヘビを食べるならば、注意してほしいことが一つあります。それは、


絶対に頭から食べましょう

もし尻尾から食べてしまうと、食べ進めるたびに絶望が待っています。ゲームで例えるなら、最後のボスを倒してからほかのボスを倒した方が楽ですよね。それと一緒です。


それではみなさんの楽しいヘビライフを願っています!

店舗情報

店名 マム本舗ナカゼン
住所 群馬県太田市藪塚町121-1

コメント

タイトルとURLをコピーしました