「ホンオフェ」とは
「ホンオフェ」とは、エイを切り身にして発酵させた韓国の料理です。
発酵食品と言えば納豆やくさやといった匂いの強い物が多いですよね。そして、この「ホンオフェ」はなんと世界で二番目に臭い食べ物!!(一位はシュールストレミングというニシンの缶詰)
納豆の13倍、くさやの5倍の匂いを持つ「ホンオフェ」ですが、韓国では結婚式などで出されることもあるそうです。
しかし韓国の方々に聞いてみたところ好き嫌いがハッキリ別れる食べ物らしく、食べない方は絶対に食べないそうです。
今回は本場の韓国に食べに行ってきましたので、興味のある方はぜひ続きをご覧ください!
韓国のソウル近辺にあるホンオフェ専門店
今回訪れたのはソウル・忠武路駅から徒歩10分ほどにあるホンオフェの専門店「옛날5가 홍탁과보쌈」です。
少し入り組んだ路地にあるので見つけにくいです。なるべくマップを見ながら行くことをおすすめします。
世界で二番目に臭い食べ物ということで店の外まで匂いがするのではないかと考えていたのですが、意外にも匂いはしません。そして店内に入っても、たしかにある程度の匂いはしますが普通の飲食店と大差ない匂いです。
あれ、もしかして楽勝なのでは・・・??
そう思っていた時期が僕にもありました・・・。
メニューを見ても韓国語が分からないので「ホンオフェ」という単語と、「くさい」というジェスチャーで伝えると画像の赤枠のメニューを指さしていたので、これを頼みました。
そして、韓国のお酒「マッコリ」が非常に合うとの事でしたのでマッコリも頼みます。
お昼ということで7割くらい席が埋まっていました。昼から「ホンオフェ」食うのか・・・?
それともお手頃なランチメニューがあったのかもしれません。
店内にはエイの絵(?)がありました。何と書いてあるのか分かりませんが、個人的にはこのエイのタッチ好きです。
ホンオフェ登場!はたして臭いのか・・・?
まずは、付け合わせの食べ物が先に運ばれてきます。キムチやサンチュなどですね。
とても美味しそうですね。「ホンオフェ」はキムチやサンチェと一緒に食べ、マッコリで流し込むというのが一連の食べ方だそうです。豚肉と一緒に食べるのもオススメらしいです。
・・・というわけで、今回のお目当て「ホンオフェ」です!!!
見た目は正直どこにでもありそうな刺身ですね、エイの刺身って初めて見ました・・・・・って、あれ?匂い全然しないんですけど・・・・。
もしかして俺の鼻が異常に強靭なのか・・・?
とは言ったものの、まだ鼻の前まで持っていってなかったので、直で嗅いでみますか!
・・・クンクンくおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ
臭すぎる!!!!!!
鼻の奥がツーンというより、ジーンとして涙が出てきます。
昔、汗だくのシャツをジプロックに入れ二週間放置したことがあるのですが、あの時の匂いが一番近いかもしれません。
エイを発酵させるとアンモニアが発生するという事なので、その匂いだと思いますがここまで凄まじいとは。
本当に食えるのかこれは・・・?
とりあえず食べていきましょう!
最初は何も付けずにホンオフェ自体の味を味わいます。では、
パクリ・・・って痛い痛いやばい・・・・!!!!!!!
舌の上に乗せているだけですが、化学薬品で舌を溶かされているかのような痛みを感じます。
痛みから逃れるため飲み込もうとしますが、コリコリとした食感のせいで噛み切れず、また臭さとサイズも相まって全く飲み込めません・・・・。
しかも臭さのせいか分かりませんが、頭がチカチカしてきます。気を抜くと気絶しそうです。
ど、どうしよう、、、そうだっ!!!!!
『マ、マッコリィィィ』
藁にもすがる思いで、マッコリを飲みます!
『おおお、たしかに一瞬口の中が和らぐ!!!!』
その一瞬のスキをついて飲み込みます。
ふぅ・・・・。
・・・・・あと15切れもあんの?(絶望)
ホンオフェ完食なるか?
まだ15切れ残っています。頼んだからには全部食べるのが義務です。
2切れ目は辛いソースを付けていただきます。
辛いソースが舌のピリピリを抑えてくれますが、なくなると地獄の痛みが待っています。
それをマッコリで無理やり流し込む!!
頭がチカチカするので、1切れごとに3分は休憩が必要です。そしてなぜか止まらない脇汗・・・。
さて3切れ目は、エゴマの葉とキムチを乗せていただきましょう!もちろん辛いソースも付けて。
いくら一緒に食べてもホンオフェが一番固いので、最終的には口の中が彼だけになります。
水だとホンオフェの風味が余計にクリアになってしまうため、マッコリで流し込みます!
この三切れ目が分岐点だったようで、ここから全く箸が進まなくなります。
というわけで、箸休めのためエイの肝を食べます!
わざわざ日本語を書いてくださるとは、なんと優しい店主さんでしょうか。
エイの肝、もちろん食べるのは初めてです。美味しそうですね!
パクリ・・・うっ!
味としては魚の肝と似ていて美味しいのですが、ホンオフェが頭から離れず一口食べるので精一杯でした。(泣)
よし、ホンオフェに戻りましょう。
けど、全然食える気がしねえ。さきほどからマッコリをグイグイ飲んでいますが、酒に弱いのでだいぶ回ってきてます。
そんなこんなで4切れ目をマッコリと共に飲みます。
『もう、無理だ・・・・』
これ以上食べると、ホンオフェの匂いかマッコリの酒酔いで吐いてしまいそうだったので、店主さんには非常に申し訳ないですがリタイアしました。
最後に残しておいた卵を食べ、会計に向かいます。卵すごく美味しかった!!
「残してしまって申し訳ないです」とボディランゲージで伝えると、残った分を持って帰ってもいいよと言われましたが、帰ってから食べるのもおそらく不可能だったので断りました。
なにからなにまで申し訳ないです。
「ホンオフェ」まとめ
ホンオフェいかがでしたか。
個人的には二度と食べたくない食べ物ランキング一位です。ただ舌が溶かされているような感覚という初めての体験は、なかなか経験することが出来ないので良かったなと思います。
※注意 ちなみにホンオフェを口に含んだ状態で息を吸うと臭さとアンモニアのせいで気絶してしまうらしいので、食べる際は気を付けてください。
口の中をフレッシュするため、店を出てすぐカフェに行きました。
なかなか口の中で匂いが取れなかったので、食べ終えたらすぐに歯磨きした方が良いと思います。
ホンオフェの本場はソウルよりさらに南にある木浦(モッポ)という都市らしく、そこにはより強烈なホンオフェがあるとの事。私は絶対に無理ですが興味のある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
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