害獣屋台とは?
害獣の屋台・・・?
名前だけでも怪しさ抜群ですが、まず害獣とは何なのでしょうか?
人間の生活に害をもたらす獣を総じて「害獣」と呼びます。
シカやイノシシなどの大型の動物から、アライグマやイタチ、タヌキなどの小型の動物。近年都会での被害も増えているネズミやハクビシンなど。
害獣とはどんな動物?種類やその生態を解説します| EPARKくらしのレスキュー
ふむふむ、つまり人間にとって害のある生物ということですね。
こうして離れた立場で見ると、とてもかわいい彼らですが被害を受けるとそう言ってはいられないのでしょうね。
「とにかく殺してただ処分されるくらいなら食べましょうよ」
というのがコンセプトなのかな?
この害獣屋台2022年1月2日に東京野方文化マーケットで開催されました。1年に1度開催されるようで、ツイッターやフェイスブックで告知があるそうです。
いざ屋台へ!!!
まあそんなに人もいないだろうと思い、気軽な気持ちで会場に着くとそこにはかなりの人たちがすでに害獣を食べていました。
「やべえ売り切れる前に買わねば・・・」
受付で参加費の支払いを済ますとメニューが横に置いてありました。
お雑煮(シカ、イノシシ)
イノシシチャーシュー
ヌートリアカレー
ヒグマサンドイッチ
アライグマの煮込み
カラスの焼き鳥 ALL500円
まじで珍しい食べ物ばかりでテンション上がりますね!!!
この中で食べたことのあるものは、シカ、イノシシだけ。早く食べたくてしょうがない。
とりあえずめったに出会えないヌートリアカレー、アライグマ煮込み、カラスの焼き鳥を狙いに行きます!
はたして害獣の味はいかに・・・
・ヌートリアカレー
野生のヌートリアを初めて見たときはその大きさにビビりましたが、カレーになると
「もう怖くねえぞ!!」と強気に出れますね。
正直ネズミの仲間なので食べるのは怖かったですが、味は可もなく不可もなく小骨が少し多くて食べにくいかなーくらいの感じでぺろりといけました。鶏肉に似ているような食感ですが、とにかく小骨が多くて食べにくい(2回目)。ヘビに比べたらまだ食べやすいですが・・・
・アライグマの煮つけ
アライグマはとても可愛いらしいイメージがありますが、大人になるととにかく狂暴らしいですね。
その凶暴性を見たわけではないので何とも言えないですが、煮つけからは感じられません。見た目だけだと給食で出てきても違和感なさそうです。
若干の不安を抱えつつ一口食べてみるとこれがめちゃおいしい。まるで鶏肉のようです。皮か脂肪か分かりませんが、柔らかい部分は本当においしい。獣らしい匂いもせず鶏肉感を感じることができます。(じゃあ鶏肉食えよっていうのは野暮な話笑)
・カラスの焼き鳥
焼き鳥は見えにくいですが写真左側にピンボケして写ってます(笑)
そしてセンターには今から羽を剥かれる予定のカラスさん。
カモとかキジは食べたことありますが、カラスはまじでない。フランス料理では食べると聞いたことがありますが、本当なのでしょうか。
カラスはごみを漁っているので肉が臭くて食えたもんじゃないと、どこかで聞いたことがありビビっていましたが、匂いは普通の焼き鳥でひとまず安心。
おそるおそる一口食べてみると、普通においしくない。例えるなら、しっかり焼いたレバーを固めて味付けせずに食っている感じでしょうか。タレも塩もなくただ食べるしかないので、なかなかきつかったですが量は少ないので完食自体は簡単でした。
ただ最後に食べるべきではなかったかも、空腹のときなら美味しいのかな?
・フェモラータオオモモブトハムシ
カラスが予想外の味だったので、口直しのためにデザートを追加購入。
左のクラッカーに乗っているのは、昆虫界の杏仁豆腐ことフェモラータオオモモブトハムシ!
クラッカーの上には生クリームとブトハムさんをすり潰したブトハムペーストが乗っています。
杏仁豆腐の味がするとのことを店員さんから聞いて、期待と興奮を胸に一口でパクリ!
「生クリームはおいしいけど、昆虫本体の味はまじで無いやんけ」(泣)
ブトハモさんからは全く味がしませんでした、おそらく外れ個体だったのでしょう、残念!!!
昆虫はこのような当たり外れがあることが多いので、当たり個体に出会えるかどうかは日頃の行いでしょう。もしみなさんが昆虫を食べたときにまずくても、外れ個体の可能性があるので再びチャレンジしてみましょう!
大満足!ぜひ次回も参加したい!!
日頃なかなか食べれないものばかり食べさせてもらい、本当に貴重な経験でした。コミュ障のため誰とも会話していませんが、次も行きたいな♪
ヌートリア、アライグマ、カラス、レアな食材を3種も食べれるなんて、ほぼ奇跡に近いです。来年開催するとしたら一体どんな「害獣」が来るのか楽しみで仕方ありませんね。
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